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コラム

シルクスクリーン パーカーの特徴について解説します。

2020年03月02日

オリジナルパーカーを作成するためのプリント手法はさまざまですが、シルクスクリーンプリントは、多くの工場やお店で採用されているポピュラーな印刷方法です。実際、世のなかに出回っているシャツやパーカーの印刷はほとんど、シルクスクリーン印刷で作られたものです。服だけではなく、標識や看板、プラスチック製品など、さまざまな素材に印刷できることも特徴です。

 

シルクスクリーン印刷の長所

シルクスクリーン印刷の仕組み

シルクスクリーンとは、デザインされた版画をまず作成し、その版を元に印刷する手法です。一色ごとに、版のインクが通過する箇所と通過しない箇所を利用しますので、色の数だけ版が必要になります。

シルクスクリーンパーカーは耐久性に優れている

シルクスクリーン印刷のパーカーは、生地に直接インクを付けることになります。そのためインクがしっかり浸透し、耐久性がアップします。大手アパレルメーカーでも採用されている印刷方法なので、通常のレディーメイドのパーカーを洗濯するときと同じように、オリジナルパーカーも印刷できます。

インクの種類はさまざまではありますが、ほとんどの場合、デザインされた部分はインクが乾くとゴムのような感触になります。日常の動きや軽いスポーツによって服がよじれても、プリントされた部分は剥がれにくくなっています。インクジェットなどほかの方法に比べてアイロンにも強いため、シルクスクリーンで作成されると、とても耐久性に優れたパーカーとなります。

版を使いまわせることで、コスパがよくなる

シルクスクリーン印刷のために一度作った版は、しばらくの間使いまわすことができます。同じデザインで色を変更するだけなら、新しく版を作る必要はありません。版をキープしておいて、しばらく経ってからまた同じものを注文することもできます。

最初は版を作成するための費用がかかりますが、たくさんのシルクスクリーンパーカーを作成するなら、数が多いほど割安になります。大量生産に向いている印刷方法だといえます。

ほかの印刷方法との違い

カッティング圧着法との違い

カッティング圧着印刷とは、専用のカッティングシートを作成し、それを高温でプレスして貼り付けるという方法です。シルクスクリーン印刷のように版を使いまわすわけではなく、版となるシートそのものを貼り付けることになります。カッティング圧着は、複雑なデザインには向いておらず、ある程度シンプルな制服などの作成に向いています。ほとんどデザインは同じなものの、背番号だけ変えていく、という場合などです。

カッティング印刷の場合は、少ない数を印刷する場合も大量生産する場合も、1枚あたりの料金はあまり変わりません。デザイン的には、文字中心のプリントに向いています。同じデザインで色を変えるだけならシルクスクリーン印刷が向いていますが、同じ色で少しずつデザインを変える(番号や一部の文字だけ変更する)場合は、カッティング圧着印刷が向いているといえます。

インクジェットプリントとの違い

インクジェット印刷は版を作らず、パーカーに直接プリントするという手法です。データを元にしてプリントしていき、インクは高温プレスされて生地に定着していきます。フルカラー印刷できるので、写真の印刷も可能ですし、グラデーションなど微妙な色の違いを表現することもできます。

デザインがシンプルで、使用する色も少ない場合はシルクスクリーン印刷が向いていますが、細やかなデザインやたくさんの色を使用したい場合は、インクジェットプリンタが向いています。枚数が少なければインクジェットは安くもありますが、1枚あたりの料金はシルクスクリーン印刷よりも割高なので、大量生産には向いていません。

シルクスクリーンパーカー作成の相場

シルクスクリーン印刷は、版を作り印刷するという手法であるため、版作成とプリントそれぞれの料金がかかります。また、色の数だけ版を作る必要があるため、色が多いと割高となります。そして版を使い回すことができるという特徴から、大量に作成するほど安くなります。そのため料金に関してはケースバイケースということになりますので、見積もりを取るのが最善です。大体の目安としては、一着あたり3,000〜5,000円くらいと考えてください。

シルクスクリーンパーカーは、大量に作ればそれだけコスパがよくなっていくため、何着作成すればお得なのか、お店に聞いてみるとよいでしょう。平均的なデザインや色の数であれば、大体30枚以上の場合はお得ですので、ひとつの目安にしてください。

オリジナルパーナーを作るならシルクスクリーンがおすすめ

シルクスクリーン印刷は、大手アパレルメーカーも採用している手法であることから、質感や耐久性も同じようになります。オリジナルパーカーを作るなら、ほとんどの場合はシルクスクリーン印刷がおすすめです。凝った複雑なデザインであったり、1〜2枚だけという少ないプリントであったりするならほかの印刷法がいいですが、それ以外なら、王道のシルクスクリーンプリントを選ぶのが賢明でしょう。

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